スロップシンクの後付けはマンションでも可能なの
ベランダに設置してあるスロップシンクの設置あり/設置なしで、マンションのグレードが分かるらしい。なぜなら、物件価格を下げるためのコストダウンとしてスロップシンクを設置しないマンションがあるからです。スロップシンクのないマンションの場合、後付けすることは可能なのでしょうか。
■ 目次 ■
便利なスロップシンク
スロップシンクとは、床掃除のモップや雑巾などを洗うため、また掃除で使った汚水を流すための深型の流しのことでベランダ設置していることが多いです。
上記の目的以外でも、スロップシンクは、観葉植物の水やりや靴・泥付き野菜を洗ったり、窓や物干し竿を拭いたりと用途が広くて、とても重宝しています。特に小さいお子さんの家庭では、よく使われるのではないでしょうか。
インターネット上にも、あってよかったと感じている設備のひとつとして多い意見が「スロップシンク」なんです。スロップシンクがあれば、わざわざベランダからキッチンや洗面台へ行く必要もなくなりますからね。
あまり下見の時には確認をしない「スロップシンク」ですが、設置ありと設置なしでは、便利さが異なりますので、マンションを購入する時に吟味しないといけない設備となります。
スロップシンクの後付けハードル高し
スロップシンクが設置していないマンションで、後付けすることは、かなりハードルが高いです。その理由について綴ります。
共用部分のバルコニー
スロップシンクを設置する場所は、マンションのバルコニー部分にあたります。そして、バルコニーは専用使用権のある共用部分にあたります。ですから、管理組合の許可が必要となります。しかし、よっぽどのことでない限り管理組合は、設置を許可しないのではないかと思います。
バルコニーという共用部分だからといって、たった一部屋だけがメリットのある設備工事を行うとは考えられません。個人負担で設備工事を行うと言っても、特別な許可を得られるとは思えないからです。
スロップシンクを設置する場合、壁は共用部分となりますので、勝手に穴を開けることはできません。
共用部分であれば、全住戸に対して同じようにスロップシンクを後付けする工事となります。マンションの規模によって、住戸数が異なりますが、これは通常総会または臨時総会で可決しなければ工事着工にこぎつけません。
仮にバルコニー以外の専有部分にスロップシンクを設置する場合でも、階下への漏水が起きないように取り付けないといけません。
給水管と排水管工事が必要
スロップシンクですから、給水管と排水管工事が必要となります。その給水管と排水管は、どこから引いてくるのかと言えば、キッチンやトイレなどの水回りから引いてくる必要があります。
給水管と排水管を通すためには、パイプスペースや床下を通す必要があり、フローリング材を剥がさないとスロップシンクをバルコニーまで通す給水管と排水管工事ができません。
大規模な建物の改修を行うリノベーションであれば、給水管と排水管工事の可能性はありますが、リフォームの範疇を超えているように思います。
バルコニーの奥行に注意
お住まいのマンションのバルコニーの奥行はどのくらいありますか。バルコニー部分は、非常時の避難通路として定められています。
スロップシンクを設置することによって、避難通路として確保できなくなるようだと設置は、厳しいでしょうね。
避難ハッチがバルコニーに設置してあるお部屋の場合は、消防設備点検の時に指摘を受けるかもしれません。避難ハッチの点検は、「消防法」において、年2回の消防設備点検を行うことになっています。
火災の時に、避難通路としての機能が損なわれてしまうとしたら、「消防法」違反となってしまいますよ。
おわりに
マンションでスロップシンクを後付けすることは、かなりハードルが高いです。ベランダにあると便利なスロップシンクがついている物件は、「LIFULL HOME'S(ライフルホームズ)」にご相談ください。
リノベーション物件も扱っておりますので、一度「LIFULL HOME'S(ライフルホームズ)」に、ご相談されることをおすすめします。
スロップシンクの後付けはマンションでも可能なの
スロップシンク付きの物件を購入すべし。
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